exhibition
展示
迫力満点!国内最大級のチベット仏尊像
ヴァジュラバイラヴァ
迫力満点!国内最大級のチベット仏尊像
ヴァジュラバイラヴァ
西方の守護を司る尊格ヴァジュラバイラヴァの木彫像。邪鬼を見張る恐ろしい形相は、畏怖の念を起こさせる。チベット仏教の仏像としては国内最大級のもの。
年代
2020年(収集年)
展示場所
本館第5室
作者
パンチャ ・ ラジュ ・ バジュラチャリヤ(父)
インドラ ・ バードル ・ バジュラチャリヤ(子)
インドラ ・ バードル ・ バジュラチャリヤ(子)
人々を邪鬼から護る
チベット仏教で信仰される、西方の守護神ヴァジュラバイラヴァ。日本では大威徳明王(だいいとくみょうおう)として知られ、人々を救うため、あえて恐ろしい姿で現れたと伝えられます。
荒れ狂う牛の顔を中心に、怒りに満ちた幾つもの顔は、地獄道、餓鬼道、畜生道、阿修羅道、人道、天道というあらゆる世界を見張る姿を表しています。
強靭な体から生え出した無数の手足には、様々な武器や宝具が握られ、女神との合体像は、見る者に畏敬の念を抱かせます。
ネパールで制作されたチベット仏像
高さ3.3m、材質はネパール産の堅い樫の木で重量は推定1tと、国内最大級のチベット仏像です。
釘などの金属は一切使うことなく組み立てられています(展示場では一部に保定のため結束をしています)。
作者について
この像は、ネパールでも最大級の木彫仏として知られ、親子二代に渡って制作されました。
父パンチャ氏が制作を始めたものの、あまりの大作であったために一度中断し、その後、息子インドラ氏が5年の歳月をかけて完成させました。
インドラ氏は、その功績を称えられ、ネパール国王や首相から表彰されています。
本像は元ネパール日本友好財団代表理事であった故高柳義明氏により収集され、氏のご遺族の意向により当館に寄贈いただいたものです。