exhibition
展示
「道具」を作り、「道具」を使う
本館第2室「技術」
「道具」を作り、「道具」を使う
本館第2室「技術」
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ヒトのはじまりを知る
本館第1室「進化」
着るための工夫
人間は身近な植物や動物を利用して身にまとうもの「衣」を作ります。それは、からだを寒さや暑さから守ったり、自分の身分や社会的地位を表すためであったり、あるいは美しく装って異性にアピールするためであったりします。
ここでは多様な衣類のあり方を、素材や制作の道具などを通して見ていくことができます。
食べるための工夫
狩猟や採集、農耕など、さまざまな手段で手に入れた食材をより食べやすく、おいしくするために、人間はさまざまな調理法を考えてきました。そして、調理に必要な道具類を、暮らしの中で数多く発明し、より使いやすい形へと改良を重ねてきました。
ここでは、各地の調理道具を展示し、それぞれの民族が何を、どのように食べているのかを紹介しています。バラエティ豊かな調理道具の展示を通して、世界各地のグルメの秘密を探ってみてください。
住まいと道具
野獣などの外敵や自然災害から、人びとの生命と暮らしを守る“家”。家の中には、暮らしをより快適にする多彩な道具類が収納されます。木や石、貝、金属でできた道具類からは各地の自然や生活をうかがうことができます。
採集・狩猟・漁撈の技術
採集と狩猟は、人類の生活を支えてきた重要な食料獲得の方法です。それぞれ対象としている動物、植物の種類に応じてさまざまな方法が工夫されてきましたが、現在では採集狩猟で生活している人びとの数は少なくなりました。
ここでは、それぞれの生業で使われる道具類を展示しています。採集、狩猟、漁撈という生業には、自然と対話する人間の素晴らしい英知がぎっしりとつまっていることを感じられるでしょう。
牧畜の技術
牧畜の始まりは、農耕とほぼ同じ頃だったと考えられています。牧畜民は砂漠やツンドラ、高山などの農耕に不向きな地域で家畜を飼い、家畜の乳、肉、血、毛などを十分に利用することによって、独特の生活様式をつくってきました。乳製品はさまざまな種類のものが工夫され、食生活の中で大きな役割を占めました。
ここでは、厳しい自然に適応した、洗練された生業形態である牧畜について数々の道具を通して知ることができます。
農耕の技術
今から一万年ほど前、地球上のいくつかの地域で、人間の生活にとって役に立つ植物だけを選んでそだてる「農耕」が始まりました。
人びとは少しでも収穫を増やすため、道具の改良を重ねてきました。その結果、人びとは収穫を蓄え、生活を豊かにし、さまざまな文明を築くに至ったのです。そして現在では、農耕は世界の広い範囲に分布し、そこではさまざまな作物がつくられ、人類の生活のほとんどを支える生業になっています。
どんな土地で、どのような作物を、どうやって育てるのか。ここでは農耕にかかわるバラエティ豊かな道具類を展示して紹介しています。
運搬・交換
モノの運び方も文化であると言えます。つぼを頭の上に乗せる、赤ん坊を腰にかかえる、かごを背負い額のひもで支えるなど、それらは民族によって大きく異なります。家畜による運搬方法もさまざまあります。
ここでは、さらにはかりや印鑑など、モノを正確に交換するための道具類も紹介しています。