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展示
村の守護神
チャンスンとソッテ
村の守護神
チャンスンとソッテ
復元年代
復元方法
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丘や辻に立つ、祈りの場所
ペルーの十字架
村を守る、守護神
チャンスンとソッテは、韓国の伝統的な守護神で、かつて村の入り口などに立てられ、外部からの災いから村を守る役割を果たしていました。
チャンスンは、冠をかぶった男(天下大将軍)と、冠をかぶった女(地下女将軍)が対になっています。
ソッテは、竿の上に鳥を取り付けたもので、悪鬼を見張る役割を果たし、チャンスンよりも高く建てられることが特徴です。
復元に込めた思い
現在リトルワールドに立つチャンスンとソッテは、3代目となります。
屋外の建物は風雨や強い陽射しで劣化し、時には野生動物によって壊れることもあります。
2004年に設置された先代のチャンスンは落雷で破損したため、新たに建て直すことになりました。
2018年2月、韓国の彫刻家・文 景泰(ムン キョンテ)氏を招聘し、公開制作が行われました。
「韓国 農家」の隣に制作場を設け、来場者は文氏の制作風景を間近で見ることができました。

チャンスンを彫刻する文氏
文氏の手際の良い作業によって、わずか5日間で4本のチャンスンと4本のソッテが完成しました。
新しいチャンスンは、異なる表情を持つ2組が制作され、文氏によると、荒々しい表情のものが「伝統的なチャンスン」、柔和な顔のものが「現代的なチャンスン」ということでした。

伝統的なチャンスン

現代的なチャンスン
伝統と現代の融合
チャンスンは、1970年代の韓国のセマウル運動により一時姿を消しましたが、1990年代以降、「伝統の再創造」の動きが高まり、再び注目されるようになりました。
公園や学校などの公共の場に設置されるようになり、かつて村人の手によって作られていたものが、芸術的な作品として評価されるようになりました。
その中で、「伝統的なチャンスン」だけでなく、作家の思いや表現が込められた「現代的なチャンスン」も登場しました。
今回の復元では、文氏が柔和で優しい表情の「現代的チャンスン」を制作しました。
これには、「リトルワールドに訪れるすべての人々に幸せが訪れますように」という文氏の願いが込められています。