exhibition
展示
ヤギの毛で作った冬用のテント
シリア ベドウィンのテント
ヤギの毛で作った冬用のテント
シリア ベドウィンのテント
シリアの砂漠地帯でヒツジやヤギなどの遊牧をおこなうベドウィンの冬用のテント。
復元年代
1990年代
復元方法
移築復元
現地建築年代
1992年
接客の場と家族の場に分かれたテント
ベドウィンは、シリアの砂漠地帯でヒツジやヤギなどを遊牧する民族です。ここに展示されているのは、ヤギの毛を織って作られた冬用のテントです。他の遊牧民のテントと比べて、大きさと重さが際立ち、高さ2.3m、幅8.5mにもなります。テントの組み立ては、女性の仕事です。
テント内部は、来客をもてなす「男の間」と、家族の生活空間である「女の間」の二つに区切られています。イスラームの教えにより、来客中は女性や子どもが男の間に姿を見せることはありません。
ベドウィンのおもてなし
男の間の中央には、来客をもてなすためのコーヒー用の炉が設けられています。炉端の小型ポットでは、常に温かいコーヒーが用意されます。ベドウィンにとってコーヒーは、日本の茶道にも匹敵する作法を伴う、特別な飲み物です。