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みなさん、イランカラプテ!こんにちは!
3月11日より開催している特別展「Ainu~北の大地に生きる民」の見所紹介その③をおとどけします☆

今回はアイヌの人々の装いについてご紹介します♪
前回の記事でご紹介した着物のほかに、会場では、作業や儀礼の時に身につける冠やハチマキ、手甲などを展示しています。


☆「サパンペ」(冠)  
儀礼を行う際に男性が頭にかぶります。
冠の正面の部分に木彫りの頭(クマ)を付けています。
ぜひ、近くで見てみてくださいね!
これは尾崎剛さんが実際に儀礼で使用したものなんです!

☆「マタンプシ」(ハチマキ)  
もとは男性が使っていましたが、明治時代に入ってからは女性も頭に巻くようになり、
刺繍がより色鮮やかになりました。
現在でも、儀礼の際に主に女性が身に着けます。

☆「テクンペ」(手甲)
アイヌ語で、テク=手、ウン=入る、ペ=もの、という意味です!
美しく刺繍を施した手甲はおしゃれ用として身に付けていました。
女性から意中の男性への贈り物でもありました。
 

 
アイヌの伝統的な装いは、うつくしい刺繍で彩られていることが特徴の一つです。
刺繍は、女性たちが母から受け継ぐ手しごと。
その独特な文様に、意味合いが込められていて、組み合わせもさまざまです。
ひとつひとつに込められた作者の意図や想いを感じながら、ぜひ、近くでご覧になってください。

引き続き、特別展の見所をご紹介していきますので、お楽しみに♪♪
皆さまのご入場を心よりお待ちしております!

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特別展「Ainu~北の大地に生きる民」
期間:2017年3月11日(土)~6月25日(日)
会場:本館1階 展示室  入場料のみでご覧いただけます。
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みなさん、イランカラプテ!こんにちは!
3月11日より開催している特別展 「Ainu~北の大地に生きる民」 見所紹介その②をおとどけします☆

特別展会場の入口を入って右手にある大きな展示ケースにご注目!!


☆☆「アットゥシアミプ」☆☆
オヒョウの木(アットゥシ)の内皮から取った繊維を平織りしたアイヌの伝統的な衣服です。
アミプはアイヌ語で「我ら着るもの」という意味です。今回の展示資料の目玉の一つです♪♪

萱野茂氏(アイヌ初の国会議員、アイヌ研究者)の奥様、れい子さんが30年数年前に作ったものです。
二風谷地方に伝わってきた伝統的な手法によって、100年以上前と同じ様式の道具を使用して織ったものなんですよ。

この「二風谷アットゥシ」は経済産業省の「伝統的工芸品 」の指定を受けているんです☆

どのように作るのか??と気になった方は、反対側の展示台をご覧ください♪
アットゥシ作りの工程を、サンプルとともにご紹介しています。
 


 
アットゥシを織るのは女性の仕事で、着物に仕上げるまでには、長い時間と手間がかかります。
この「アットゥシアミプ」は、れい子さんが半年間をかけて織ったと伺っています。
ぜひじっくりご覧くださいね。

そして、アイヌの衣装は、ほかにも2種類を展示しています。
文様がとっても素敵です♪ぜひ近くで見てみてください!
 


木綿衣 「カパリミプ」
礼服として使われることが多いそうです♪


木綿衣 「チカラカラペ」
こちらも礼服として使われていました。
どちらも、刺繍文様が大変うつくしいですよ☆☆☆
  

実物を間近でご覧いただくと、ほかにもいろいろな見所が見つかると思います♪
皆さまのご入場を心よりお待ちしております!

そして、次回の見所情報もお楽しみに☆

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特別展「Ainu~北の大地に生きる民」
期間:2017年3月11日(土)~6月25日(日)
会場:本館1階 展示室  入場料のみでご覧いただけます。
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みなさん、イランカラプテ!こんにちは!
3月11日より開催している特別展「Ainu~北の大地に生きる民」の見所紹介その①をおとどけします☆

まずは、会場の入口正面にある展示コーナーにご注目!!
ヌササンと呼ばれる祭壇が再現されています☆☆
 


 
かつて、アイヌの人々は家の外の東側にヌササンを作り、イナウという木幣を組み合わせて神々のご神体を表現し、供物を供え、生活の安寧を祈っていたそうです。
 


 
この祭壇は北海道日高地方の二風谷に古くから伝わる祭壇の一例で、萱野茂氏(アイヌ初の国会議員)の記録をもとに原寸大で再現しています。

そして、このヌササンは今回の展示のために、リトルワールドの「アイヌの家」修復工事の棟梁を務めた尾崎剛氏が作ってくださいました♪
 


 
本展示は自然とともに生きたアイヌの姿を描き、普段に目にする事ができない貴重な資料を展示しています。
ぜひ足を運び、じっくり見てみてください!!
会場には体験コーナーもありますので、子どもさんも楽しみながら学ぶことができますよ♪♪
 


 
それでは、皆さまのご入場を心よりお待ちしております!

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特別展「Ainu~北の大地に生きる民」
期間:2017年3月11日(土)~6月25日(日)
会場:本館1階 展示室  入場料のみでご覧いただけます。
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みなさん、イランカラプテ! こんにちは!

先日(17日)に、1月上旬から2月の上旬にかけて、修復工事を行った「北海道 アイヌの家」にて、
チセノミ」とよばれる竣工の儀礼がおこなわれました。

この儀礼のためだけに、北海道からアイヌ関係者の方々がお越し下さいましたよ!


 
沙流郡平取町にある「萱野茂二風谷アイヌ資料館」館長の萱野志朗さん、知子さんご夫妻と、長男の公裕さん、萱野志朗さんのお母様のれい子さん、修復工事を担当してくださったアイヌ職人棟梁の尾崎剛さん、直子さんご夫妻が、アイヌの伝統衣装を身にまとい儀礼を執り行いました。
 


囲炉裏に火を入れ、火の神、水の神、家の神に祈りを捧げたあと、新しくなった分家2棟で「チセチョッチャ」という厄払いの儀礼をおこないました。
魔除け意を込めてよもぎの矢を屋根裏に放ち、家のなかの悪霊をはらい清めます。
お客様にも近くで見学していただきました。

その次は、「ハルランナー」という穀物、果物、お菓子などをお客様にまく儀礼です。
れい子さんが見学者のみなさんにお菓子を配ってくださいました。


 
儀礼の後には、北海道の鹿肉(萱野公裕さんが自ら獲った鹿なんです!)を使った汁物(オハウ)とイナキビご飯が振舞われ、見学されたお客様も一緒にいただきました!

あたたかくてと~っても美味しいお料理は、朝から手作りでご用意いただいたもの。
おなかいっぱいになりました☆☆☆

儀礼も無事に終わり、厄払いが済んだ分家を中心に、新しく甦ったアイヌコタンに
ぜひぜひ足をお運びくださいね!
 


みなさん、イランカラプテ!こんにちは!

本日、特別展「Ainu~北の大地に生きる民」がスタートしました!!!
 


 
本展示では、 「北海道 アイヌの家」の修復記念を機に、アイヌ民族の人々の暮らしぶり、精神文化を、
当館資料を中心にご紹介しています☆☆☆

会場は、「かつてのアイヌのくらし」、「現在のアイヌ」、「甦るアイヌコタン」と大きく3テーマ
に分かれ、過去~現在にわたるアイヌ民族の姿を描いています。

会場は体験コーナーもありますので、お子様も楽しみながら学ぶことができますよ♪♪

オープン後さっそく多くの方にご入場いただいております!
 


 
なかなか目にすることがない貴重な資料等を展示しているので、
ぜひぜひ時間をかけて、じっくりとアイヌ文化についてご覧ください!

こちらのブログでも、特別展の見所をご紹介していきますので、お楽しみに!

それでは、皆さまのご入場を心よりお待ちしております!

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特別展「Ainu~北の大地に生きる民」
期間:2017年3月11日(土)~6月25日(日)
会場:本館1階 展示室  入場料のみでご覧いただけます。
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