ネパール東部のヒマラヤ山中のタキシンド村に、1946年に建てられたチベット仏教ニンマ派に属する寺院をモデルに復元したものです。本堂には釈迦如来を安置し、周囲の壁や天井には仏画やマンダラがびっしりと描かれています。敷地内には宿坊やマニ輪舎が建ちならんでいます。
南インドのケララ州にある、水田とココヤシに囲まれた美しい村をモデルに、いくつかの階層(カースト)の家を復元しています。地主であるナヤール・カーストの屋敷、はた織りの家、かじ屋の小屋、井戸や池のほか、ポスト、電柱、道標などもあります。
オスマン帝国時代に建築され、イスタンブールの旧市街にある建物をモデルとして民家とイスラーム学院の2棟を復元し、街の様子を再現しています。イスラーム学院はオスマン帝国時代の高等教育機関で、大きなドームは講義室、小さな8つのドームは寄宿生活を送る学生の小部屋でした。木造の民家は、2階の一部分が1階よりも張り出しているのが特徴です。
タイ北部の平野、ランナータイ地方で水稲耕作をしている人びとの家です。高床の家屋には、食事や作業の場になる前室と、寝室、かまどのある母屋と炊事場、穀物庫があります。床下は作業場、物置、家畜小屋として利用されます。傾斜の強い瓦ぶきの屋根、窓のない母屋は亜熱帯の風土を反映しています。